◆ ブルーオーシャン戦略


1.ブルーオーシャン戦略とは

 ブルーオーシャン戦略とは、比喩的な言い回しですが、競合との血みどろ合戦の市場(レッドオーシャン)から抜け出し、未開の市場(ブルーオーシャン)で戦うための戦略(W・チャン・キムとレネ・モボルニュ提唱)です。
 レッドオーシャンでは早晩、コモディティ化します。現況でも各社がしのぎを削り、限られたパイを奪い合い、競争が激化しています。その中で、通常の事業計画のタイムスパンで競合を倒そうとすると、人材のストレスに加えて、かなり経営資源のロスを生み出します。一方、ブルーオーシャンは、未開拓市場なので、巧く行けば、効率的な利益の伸びを期待できます。未開拓の市場を探すのは、困難な局面が多いですが、ブルーオーシャンは市場を再定義し、既存の産業を拡張することによって生み出せます。


2.ブルーオーシャンに辿るフレーム・ワーク

 そのブルーオーシャンを生み出すフレームワーク(アクションマトリックス、及び戦略キャンパス)と、その考え方を紹介します。

 (1) アクション・マトリックス 
   アクション・マトリックスとは、業界の現況を診て、新たな価値を創出を考えるための
  4つのアクションを表します。






 






 (2) 戦略キャンバス 
    戦略キャンバスとは、横軸に顧客に提供する価値、縦軸に顧客が享受するメリットの大小
   を示すグラフのことです。戦略キャンバス上に、既存事業と新事業の価値曲線を描くことで
   新事業の差別化のポイントを明確に表すことができます。戦略キャンバスを描くことで、
   ブルーオーシャン戦略のコンセプトを明確に表すことができます。戦略キャンバスは、ニ軸
   のマトリックスにした戦略ポジショニングを多数軸で展開しているものと考えることもで
   きます。その分析に当たっては、「顧客満足」を得るための分析であることの自覚が重要で
  す。















3.市場の境界を引き直す6つの視点
 
自社が属する 「市場環境」にあって、その市場の境界線を引き直す(扱い商品(サービス)を
 少し他の商品(サービス)に越境する)と、違った効率的に利益が上がる「マーケット」が、
 見えてきませんか? その越境の線引きの6つのコツを、お示しします。

 ① 代替産業に学ぶ
 同業他社だけでなく、同じ目的で使う財やサービスを提供する業界にも注目するということ
 です。例えば、レストランが飲食ではなく娯楽という切り口で映画館を見ることがあげられ
 ます。

 ② 業界内の他の戦略グループから学ぶ
 業界で同じセグメントの企業ではなく、他のセグメントの企業にも注目するということです。

 ③ 買い手グループに目を向ける
 購買者だけでなく、実際の利用者や影響者にも目を向けるということです。例えば自転車部品
 は、購買者と利用者が異なりますが、シマノのように利用者にも目を向けた部品開発をする
 ことがあげられます。

 ④ 補完財や補完サービスを見渡す
 製品やサービスを補完する業界にも目を向けるということです。例えば、フリーのLinux OS
 は、それ自体の機能では優位にたつのではなく、他のアプリケーションソフト開発において
 有料のマイクロソフトからの脱却で、デファクトスタンダード化(実態としてはある程度)
 することによって、その関連ビジネスは、ブルーオーシャンを獲得できます。
  
    備考: Linux、マイクロソフトは、それぞれの会社の商標権です。

 ⑤ 機能志向と感性志向を切り替える
 機能をアピールしているものは、感性に目を向け、感性をアピールしているものは、機能に目
 を向ける発想です。

 ⑥ 将来を見通す
 グローバル環境、規制など、未来トレンドをよく見て、それが顧客価値にどのような影響を与
 え、既存のビジネスモデルをどう変化させるかを見極めて、先手を打つ工夫です。


4.企業の業界における地位
 マーケティング戦略上、自社に関する業界地位を確認して、謂わば「分相応」の対応をする
 よう考慮しておくことは大変重要です。それにより、体力の消耗や、顧客満足の阻害を防げ
 ます。

 企業の業界地位は、概ね4つに分けられます。
 ○リーダー企業(市場においてナンバー1のシェアを誇る企業
 ○チャレンジャー企業
        (リーダーに次ぐシェアを保持し、リーダーに競争をしかける企業)
 ○ニッチ企業 (小さいながらも特定の市場で、独自の地位を築いている企業)
 ○フォロワー企業
        (リーダーやチャレンジャーの戦略を模倣して、市場での地位を維持している
         企業
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  【増やす】
業界標準と比べて大胆に増やすべき要素は何か
  【減らす】
業界標準と比べて思い切り減らすべき要素は何か
  【付け加える】
業界でこれまで提供されていなかったもので、今後付け加えるべきものは何か